素敵に政略結婚♪◆
「えぇぇぇ!!???」
何を言ってるんだろう。夏樹さんは。
「あはは。元気だねぇ春ちゃん。」
「そっ。
そんな、バカなことがーーー
嫌です。嫌ですっ!!」
ぷるぷると頭を振る。
ココで人生を決められるなんて
本当にからかうのもやめてほしい。
確かに、夏樹さんはいいお兄ちゃんだった。
でも…でもーーー
「春乃ちゃん。私に遠慮しているならーー大丈夫よ?」
静香さんまで
少し困ったように笑う。
違う。
何?
何か間違っている。
こんなの嫌だ。
「そんなんじゃ…私はーー」
「ほら、春ちゃんのそういう仕草がいいんだよね。
かわいくて…ソソられる。」
楽しそうに夏樹さんは笑った。
ゾクリと背中が寒くなった。
私は
そのまま、バタンとドアを開けて
その場から、逃げ出した。
怖い。
怖い。
怖い…。