素敵に政略結婚♪◆

とりあえず
夏樹さんにエスコートされるまま
花束は後ろに置いて、
私は助手席に座った。


どうしよう。

いったいどこに
連れて行かれるんだろう・・・

って

これってもしかして、
すごい
危険な状態じゃ??



わーー
どうしようっ。



夏樹さんがぱたんと
運転席から入ってシートベルトをしめる。


「春ちゃん?

 ・・・・・・・・くす。

 大丈夫。
 そのまま拉致とか力づくとかで
 僕のモノにしないから。

 安心して
 シートベルトをしてくれると助かるんだけど?」

あはは
と夏樹さんは楽しそうに笑った。


み・・・見透かされてる。

ちょっと恥ずかしくなった私は
大人しく
シートベルトを着用した。

ソレをみて
満足そうに夏樹さんは
車を静かに発車させた。


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