素敵に政略結婚♪◆

「いらっしゃいまーーー。

 夏樹っ!!!」


「やぁ。マイちゃん。」

ニコニコ笑いながら夏樹さんは私の手を引いて
カウンターまでエスコート。

店員さんはすごく驚いた顔をしていたが、
夏樹さんと、
私の顔をまじまじと見比べて


「・・・夏樹。
 ---ーあなた…」

「マイちゃん。とりあえず、コーヒー二つ…
 春ちゃん。コーヒーでいい?」

「あっ。はい・・・」

『マイちゃん』と呼ばれた女性は
やれやれとため息をついて
コーヒーを入れ始めた。

まもなくして
ふんわりとコーヒーの香りが漂う。








ーーーー

ーーーーーー


「どうぞ。」


目の前にコーヒーカップが並べられた。

< 149 / 213 >

この作品をシェア

pagetop