素敵に政略結婚♪◆
「いらっしゃいまーーー。
夏樹っ!!!」
「やぁ。マイちゃん。」
ニコニコ笑いながら夏樹さんは私の手を引いて
カウンターまでエスコート。
店員さんはすごく驚いた顔をしていたが、
夏樹さんと、
私の顔をまじまじと見比べて
「・・・夏樹。
---ーあなた…」
「マイちゃん。とりあえず、コーヒー二つ…
春ちゃん。コーヒーでいい?」
「あっ。はい・・・」
『マイちゃん』と呼ばれた女性は
やれやれとため息をついて
コーヒーを入れ始めた。
まもなくして
ふんわりとコーヒーの香りが漂う。
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「どうぞ。」
目の前にコーヒーカップが並べられた。