素敵に政略結婚♪◆
「---で?
いったいどういうつもり夏樹?」
「やだなぁ。
マイちゃん。君にかわいい春ちゃんを紹介しようと思って・・・」
「…ふぅ。嫌がらせってわけね。」
マイちゃんと呼ばれた女性は
やれやれと
私をじっとみた。
「はじめまして。奥様。
私は笹倉 麻衣です。」
「えぇ?はぁ。
初めまして。私は柳瀬川 春乃と申します・・・」
なんだろう。
この人・・・
夏樹さんと一体何の関係が・・・
「で?
なんで建志さんの奥様はのこのこと
こんなところまで、しかも夏樹となんて来るの?」
「えっ!??」
なんで建志さんが!?
ビックリして
思わず立ち上がる。
その様子に麻衣さんは驚いたように
「夏樹…なにも…話していないの?」
「当たり前でしょう?
話してしまったらつまらないし。」
夏樹さんが
ふふふと意味ありげに笑った。
麻衣さんはふーーと深くため息をついて
とりあえずコーヒーでも飲んだら?と
私にカップを差し出してくれた。