素敵に政略結婚♪◆

混乱する気持ちを
抑えながら私はまた座って
コーヒーを
ひとくち口に含む。

「春ちゃん。
 落ち着いた?」

「は…はい。
 そろそろ、話していただけませんか?」

私は夏樹さんをじっと見つめた。

「くす。そんなに急がなくてもいいのに。
 
 とりあえず、
 旦那様と別れてくれる?」

夏樹さんはあははと笑いながら
コーヒーを口に運んだ。


やっぱり、私をからかっている様にしか見えない。

ふぅ。

ため息が出る。

「・・・夏樹さん。
 からかうのは止めてください。

 私はーー今、幸せですから。」

「ふふ。---知ってる。」

「じゃぁ、なぜ そんなこと言うんですか?」

「うぅーん。
 僕の求婚を断ってかってに幸せになっている春ちゃんに
 嫌がらせ。」

夏樹さんは
また楽しそうに声を上げて笑った。


「夏樹。趣味が悪いわよ?」


麻衣さんが呆れたように
夏樹さんを軽くたたいた。

この二人って仲良いんだ。

確かに
並ぶと似合っている二人・・・




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