素敵に政略結婚♪◆

戸惑う私を見つめて
楽しそうに夏樹さんは笑った。

「春ちゃんさぁ、
 やっぱり僕と結婚してよ?
 
 僕ならーーーちゃんと守ってあげるよ?」

「その件はお断りしたはずです。」

思わずため息交じりにつぶやく。


「あたしも別れてほしいわ!」

「えっ?!」




「・・・あなたが
 建志さんに選ばれたというのはわかるわ。

 でも・・・

 貴方さえいなければ!!」

「麻衣!!」



夏樹さんが麻衣さんを
制した。


そして、
やれやれと一つため息をついた。


「マイちゃ~ん。
 ほら、まだ立ち直ってないじゃん?」

「…夏樹。」

麻衣さんが悲しそうなバツの悪そうなそんな顔を見せた。


なんだか、

解ったような気がする…


私は改めて
麻衣さんをじっと見つめた。

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