素敵に政略結婚♪◆
きっとーーー
何か問題が起きたのかもしれない。
今日、私が夏樹さんと会って海まで『デート』したのを
知ってるのかもしれない。
夏樹さんが
私が結婚生活に苦しんでいるって
間違った情報を実家に報告したのも知っているかもしれない。
でもっ。
私は建志がすきだしーーー
どうやったら勘違いしないで
伝えられるのっ?!
「あっ…あの。
夏樹さんはーーーその…」
いろいろもやもやと考えて
春乃は困ったように言葉を詰まらせた。
建志はすこしさみしそうに
笑って
また、春乃の髪を撫でた。
「僕にーーー飽きた?」
「えっ?!」
思いもよらない言葉に春乃はびっくりして
身を乗り出す。
建志は困ったように笑ってから、
一枚の写真を取り出して
春乃に見せる。
「匿名希望の投稿なんだけどーーー」
春乃の手が思わず止まった。