素敵に政略結婚♪◆
「・・・
なぜ、直接 私に話を通さなかったのですか?
わざわざ春乃をつかって
アピールする必要なかったでしょうに・・・・」
建志は
解らないといったように首を振った。
春乃を散々振り回して、
あやうく、
建志の幸せな結婚生活まで崩壊させようとして
わざわざそんなことをする理由が解らない。
だいたい、業務提携のやり取りなら、
いくらでもビジネス的なやり方があるだろう。
なぜそんな遠回りな
回りくどいやり方で
アプローチをするのかわからない。
瞳が冷たく、何を考えているかわからない男だ。
そんなことを思いながら
建志はまっすぐに夏樹を見つめた。
「だって…
その方が、
おもしろいでしょ?」
ニヤリと夏樹が笑う。
「…は?」
建志は思わず
気の抜けた声が出た。