素敵に政略結婚♪◆
お茶菓子のケーキを食べながら
心地よい風が
三人を包む。
「でも、
春乃さんの子どもだったら
きっと素直でかわいらしい子が生まれるでしょうね」
からかうように
志保がにっこりと笑いながら
春乃に話しかける。
「え?
そうでしょうかーーー」
なんだか
照れちゃう。
「でも、
私は建志に似てる子がいいです。
きっとーー
優しくて、おだやかなーーー」
「「は?!」」
二人の声が重なる。
えっ?なんか、変なこといったかなぁ?
「春乃さんーーー建志はーーー」
お義母様は困ったように
ちょっと微笑んでから、
「建志は、
貴方には本当に優しいのね。」
意味ありげに
うなずいた。