素敵に政略結婚♪◆
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「長風呂だったねーー
もしかして、体痛かった?」
シャワーから出たところで寝室にいた建志にふっ と抱きしめられる。
あわてて春乃は首を振る。
「いえっそんな。建志は優しくてっーー」
あなたの体を思い出して
トキメイテました なんていえないーー。
建志は、ほっとした顔をして
よかったとだけ耳元で呟いた。
その声に、また耳から熱くなる。
その様子を建志は楽しそうに見て、
「朝から誘惑しちゃって…ごめんね。」
といって、頭の上にキスを落とした。
ーーそんなこと言われるとっ。
春乃は思わず、建志から目をそらしてしまう。
「おいで、僕の奥様。
朝ごはんを食べよう。田代さんの料理は絶品だよ。」
「は。はいっ。」
あまりに自然に腰に手をまわされて
春乃はドキドキする暇もなく、
建志と春乃は一階のダイニングへとおりた。