素敵に政略結婚♪◆
ガチャリとドアを押して入ってきた
建志は、シャツの上に白衣を羽織り
ネームプレートを下げていた。
ーーーっ。かっこいい・・・かも・・
春乃は思わず目がくぎ付けになってしまう。
「もーー。リュートが僕に対するクレームだっていうから
急いできたのに…
びっくりした。
まさか、志保と春乃がいるなんて。」
にっこりと笑いかける建志を見て、
あ。やっぱり志保お姉様と似ているんだな。と春乃は思う。
「でしょ?白衣の建志を春乃さんに見せたくてね」
「あはは。志保が暇だっただけじゃなくて?」
建志は笑いながら春乃を見つめて、
急に、くるりと一回転をして、
白衣の両端をひょいっとつかんで
「どう?春乃。僕の白衣姿?」
と、首を傾けて聞いてくるもんだから
春乃の胸が高鳴った。
「あのっ。・・・か…かっこいいと思いますっ。」
「そう?春乃に言われたらうれしいな。
春乃もかわいいよ。
黄色の優しい色合いが春乃にピッタリ。」
そういって建志は春乃の頭を優しく撫でる。