素敵に政略結婚♪◆
この服はクローゼットに
用意されていた服だ。
クローゼットの中に入っていた服はどれも春乃にピッタリのサイズで
どれもとても品がよく春乃好みだった。
「クスクス。春乃さん。
それ、建志が選んだのよ?」
「え?」
ーーーじゃぁクローゼットの服全部?
春乃は目を丸くする。
「だって、ほかの人が選んだのなんて嫌だろ?
僕の奥様なんだし。僕の好みに染まってほしいんだよ。」
建志はちょっと恥ずかしそうに志保に言う。
志保は苦笑しながら二人を見つめた。
「はいはい。ご馳走様。」
「春乃。今日は夜には帰ってこれると思うから、
一緒にお風呂に入ろうね。」
「・・・はッ はいっ。」
建志にまっすぐ見つめられると
もう、否定できない。
真っ赤になる春乃とニコニコ笑う建志を
志保は呆れたように言った。
「あら、やだ。私がいること忘れてる?」
「とんでもない、志保。俺はだれがいても春乃を口説けるよ?」
そういって
建志は春乃に優しくキスした。
春乃の心臓はもうバクバク言いっぱなしだった。
はいはい。ご馳走様。
といって志保は呆れたように、手を挙げた。