素敵に政略結婚♪◆
思わず、
綺麗な仕草に目を奪われる。
「なんだー春乃は、リュートみたいのがタイプ?
やだなー。リュート…手を出すなよ?」
「御冗談を。私は熟女の方が好みです。」
ふんっと鼻で失笑するリュートは
タイプは違うけどどちらもイケメンだーー
なんて、思わず春乃は見とれてしまう。
「春乃。おいで。」
彼は、荷物をリュートさんに預けて、
春乃の手を取り家の中へと入る。
春乃は、つかまれた手に、
ドキンと胸が高鳴る。
やだ…顔があつくなる…
「「「おかえりなさいませ」」」」
何人かの声に包まれる。
「う・・・わぁ。」
春乃は言葉を失った。
目の前には
10名ほどの使用人たちが
春乃と彼に頭を下げているのだ。
そして、
彼は、甘い声で
「ようこそ。春乃!!僕らの家へ!!」
そして、ぎゅぅっと優しく抱きしめてくれたのだった。