素敵に政略結婚♪◆
***

ガチャリと静かに部屋のドアが開いたのは
もう少しで11時をすこし回った頃だった。


「おっ…おかえりなさい」

「ただいま、春乃。起きていたんだ?
 ごめんね・・・起こしちゃった?」

にっこり笑う建志はどことなく疲れていたが
相変わらずの優しい声と笑顔に
春乃は思わず見とれた。

「いえ。その。 
 大丈夫です。建志に『おかえり』って言いたくて…」

待ってましたーーというのは
少しうっとうしいだろうか・・?なんて思って
春乃は少し困った顔をして微笑んだ。


建志は
優しく春乃に近づいて優しく
頬を撫でる。


「待っててくれたんだね?ありがとう。
 僕も、春乃が迎えてくれてうれしいよ。」

優しく春乃の頭にキスを落とした。

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