素敵に政略結婚♪◆

建志がそっと春乃の腕を持ち上げて
シャツをそっと脱がそうと手をかける。

「あっ。あのっ建志っ。---」

「何?春乃?」

「あのっ朝からーー?!」

「・・・だめ?」

と言いつつも、建志はもうすでに春乃のシャツを脱がして
そっと春乃の胸のふくらみに手をやっていた。

「ダメ…んっ。」

夕べもあんなにーーーっと言いかけて、春乃の口は
あっさりふさがれた。

建志の優しい指先は春乃の体をゆっくりと下になぞり、
そっと足が持ち上げられる。


建志の指が触れられるたびに
熱くなり
春乃の胸のときめきは大きくなる。


なんだか、自分が自分じゃなくなるような。

甘いため息に春乃は気恥ずかしくなっていしまう。

自分の声じゃないみたいーー


「春乃。--綺麗だよ。」


建志が耳元でそっとささやいた。

春乃の体がピクッっと反応する。
建志の声の響きだけで、春乃はもう力がなくなる。






コンコン

不意に、寝室に無機質なドアのノック音が響いた。


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