素敵に政略結婚♪◆
「・・・・」
「・・・・」
二人は思わず顔を見合わせた。
コンコン
再び音が鳴る。
「---はい?」
建志が諦めたようにため息交じりに返事を返した。
春乃のほほを優しく撫でて、
ベッドから降りる。
ベッドの下に落ちていたガウンを拾いながら
ドアに近づきながら羽織る。
「--何?」
少しだけドアを開けて
建志は外にいる人物に話しかける。
「旦那様。早朝に申し訳ありません・・・」
リュートだった。
春乃も急いで服をつける。
いくらなんでも、
この状況は見られたらーーー
恥ずかしすぎるっ。