胸キュン
2,始まった私達
変化
あれから数十分くらい抱きしめられていた。
この湊の温もりから離れたくはないけど…きっと皆…心配してる…。
そろそろ皆の所に戻らないと…。
「湊…。皆、きっと心配してるよ?そろそろ戻らないと…」
「ん〜…もっと…」
甘えて私を強く抱きしめる湊。
うわぁー…胸キュン…。
でも…ずっとこのまんまだったら駄目だって!
「湊!駄目!」
「せっかく大胆に知花に抱き着けるのに…。知花は嬉しくないの…?」
「…う…嬉しいけど…でも…その…///////」
「知花、可愛い〜♪」
「湊!」
さっきまでの深刻な雰囲気なんて全然なかったような感じだ…。
湊だってあんなに怒ってて泣いてて…修羅場(?)だったのに。
今じゃ…甘えちゃんになっちゃってるし…。
「湊…。皆の所に…行こう?」
「…わかった。」
湊はやっと納得して私から離れた。
「戻ろうか?」
「…うん。皆にちゃんと報告したい」
「そだな!報告しよ!行こう、行こう!」
「へ!?あっ…ちょッ…」
今度は湊が私の手を引っ張って外に連れ出そうとする。
まったく…勝手だな。
私はこれからずっと…この湊の強引さについて行かなきゃいけないんだ。
疲れそう…だけど…それがきっと私の幸せだ。