胸キュン





ガサッと風で音がたったり自分が踏んだ木の枝の音が響くたびに彩乃ちゃんはビクッとしてる。





そのたびに俺は握ってる手を軽く握って
『大丈夫、大丈夫だから』と呟く。






そのたびに彩乃ちゃんは目に涙をためて笑う。






会話と言えばそれだけで…だけど隣にいるから顔は多分真っ赤。





「亜紀君、めんどくさくてごめんね。私が暗所恐怖症なんて…似合わないよね。」






申し訳なさそうに言う彩乃ちゃん。






「めんどくさくないから。それに暗所恐怖症に似合うとかないだろ?」





暗所恐怖症に似合う人はどんな人だよ。






「でも…」





ガサッ!!!





「ひゃあ!!!」






凄い大きい音がして、その音にびっくりした彩乃ちゃんは俺に抱き着いた。





「!!/////」






不意打ちに俺は真っ赤。






純な男じゃあるまいし…抱き着かれただけで真っ赤になるなんて…。






あぁ…俺、重症です…。





< 134 / 162 >

この作品をシェア

pagetop