胸キュン




「知花…あのね…」





彩乃が知花ちゃんから離れた。





「好きな人に好きって言われるのがこんなに幸せって知らなかったよ」





あっ…さっき俺に言った言葉…。





知花ちゃんはその言葉を聞いて…






「当たり前だよ。そんなの…」





とはっきり言った。






「この世界には…まだ出逢った事ない人がまだ山ほどいるんだよ?出逢えたのが奇跡なの。

その奇跡の中で好きになった人が自分を好きになってくれる。それは本当に奇跡。

こんな山ほどいる中で自分を選んでくれたんだよ?それって凄いでしょ?

だから幸せって感じるのは当然だよ?当たり前なの。私も幸せだったよ。

だから大切にしてあげてね。亜紀ちゃんは彩乃にとって奇跡だよ?覚えておいてね。

本当におめでとう…。」






「知花…」






知花ちゃんの言葉に感動した。





多分、彩乃も湊も。






知花ちゃんは何で皆が忘れてしまう事を覚えていれるんだろう…。





だけど知花ちゃんの言葉で思ったよ。





俺にとって彩乃は奇跡で
彩乃にとって俺も奇跡。






奇跡を大切にしよう。その奇跡を忘れてしまわないように…。






やっと巡り逢えた君を離さないように。






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