胸キュン


「ちょ…瀬川君////」


「湊だって…。保健室行くぞ。」


「ほ…保健室!?だって今から入学式…」


「立てないんだろ?」



誰のせぇだと思ってんのよ!



「大丈夫だから!おろして//////」



みんな見てるから!



恥ずかしい…。



「立てないのに入学式なんか出れる訳ないだろ」


「でも…」


「知花、保健室行きな。無理したら駄目だよ。」


「彩乃…」


「先生はちゃんと騙しとくから♪安心して?」


「翠…」


やっぱり…迷惑だからかな…?



そりゃ…迷惑だよね。



ったく私…何してるんだろ…。



彩乃と翠には迷惑かけてるし…。



彩乃も翠も早く入学式出て早く終わらせたいよね…。



なのに私が…。



「知花!」


「へ?」


「迷惑とかじゃないから!」



彩乃が顔をちょっと赤くして言った。



「迷惑なんて思ってないからね。ただ、知花が心配なだけ。」



何でわかるの?私の気持ち…。



「あっ、迷惑かけてると思ってたの?」


「だって…」


「彩乃、すごいね。私、わからなかった。」


「知花、すぐ顔出るから。なんだかんだ付き合い長いしね。」


「知花、違うよ?心配だからだよ?無理して入学式出られるほーが迷惑だしね。」


「立てないのに立てるなんて言わない!」


「…はぃ。ありがとう」



私…いい友達に恵まれてるよね…。



「なら、瀬川君、知花をよろしく♪」



え…?その怪しげな笑顔は何…?



「羨ましいよねぇ☆お姫様抱っこなんて!」


「乙女の憧れだよね♪じゅーぶんに堪能してこい!」



二人が私に向かってウィンクしながらグッドサインをした。



こいつら…楽しんでる!



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