胸キュン
「知花?」
「…あ…」
「あ?」
「ぁりがとぅ…湊/////」
「!!!///////」
「それから…ごめんなさい…」
「え…?」
「きっと…私…湊を傷つけた…」
「!」
「湊って…すぐ呼んであげれなかった…。お姫様抱っこ…凄い迷惑がってた!」
「…知花…」
「だけど…湊はただ素直なだけで…お姫様抱っこだって…私が立てないから心配してだったのに…」
湊はただ優しかっただけなのに…。
「湊の気持ち考えないで自分の気持ちばっかりで…ごめんなさい…」
勝手だったのは私。
気持ちを考えてなかったのも私。
私の言葉や行動できっと今日一日で沢山湊を傷つけた。
泣きたくないのに目からは涙が零れてて…。
「たった一ヶ月でも…きっと私…沢山湊を傷つける…。絶対…!」
「知花!」
「!」
湊が私の顔を両手で包んだ。
暖かくて…大きくて…ちょっとだけ自分を取り戻した。
「知花…。落ち着いて?」
湊が私の目から流れる涙を拭ってくれる。
「…知花、まだ俺達始まってないよ?」
「…え?」
「始まってない。これから始まるんだよ?」
「…これから…?だけど絶対…」
「始まってないのに絶対なんかねぇよ?」
「…でも…」
涙を拭ってくれた湊は私の隣に座った。
「俺はずっと知花が好きだったけど知花は俺を今日初めて知った訳だろ?」
「…ぅん…」
「だったら知花の気持ちは間違ってない。誰だって初対面の奴に呼び捨てしろとか、いきなりお姫様抱っこされるとか…びっくりするし迷惑だよ」
「……」
「だけど、今俺は焦ってて…知花を困らせた。それは俺が悪いんだよ?」
「…だけど…期間限定でも恋人な訳だし…」
何より湊を傷つけた。
「湊は傷ついたでしょう?」
「…そりゃ傷ついたけど」
やっぱり…やっぱり私…湊を傷つけたよね…。