胸キュン


今、現在の一位は五組。



その後ろで二組、四組と続いている。



周りからは『頑張れー!!!!!』の声が沢山聞こえる



「湊君はさ…」



いきなり古下さんが話しかけて来た。



「何で…千崎さんが好きなの?」


「え?」


予想外の質問。普通にびっくりした。



「やっぱり…可愛くてスタイルがいいから?」


「可愛いとかスタイルとかは関係ないよ。そりゃ知花は可愛いしスタイルもいいけど…」


「今、軽く自慢したよね…?」



あっ…バレてる…。 笑



「知花だから好き。好きに理由なんかないよ。」



千崎知花って言う一人の人間が俺は好きだから。



「でも恋人じゃないよね?諦めないの?」


「好きだから…諦めるとか絶対無理。可能性があるなら諦めないし、頑張る。」


「…なら…私も諦めなくていいかな…?」


「ん?」


「好きな人の事…諦めなくていいかな?」


「恋愛は自由じゃん?俺は好きなら好きでいいと思うよ?」


そんな話しをしていると今、亜紀の番だ!



「亜紀ぃ!!!!走れ!!!!」



さすが亜紀というか…亜紀は二組を抜いた。



亜紀の走りに四組は大盛り上がりだ。



中には…。



「亜紀君!!!!愛してる〜!!!!!!」



なぁんて過激な応援も。



「亜紀凄いよ!古下さんも見て!」



と、俺も興奮していたので古下さんの最後の言葉が聞こえなかった。




「なら…湊君を…私も諦めない…」




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