胸キュン


「…間違ってるよ…」




「え?」




「私は…いつもの四人がいないと哀しいし…辛いよ…?古下さんの友達の付き合いかたは…哀しいよ…」




「…うん。そうだね。」




古下さんは私の意見をちゃんと聞いてくれて…静かに笑ってくれた。




古下さんは優しい人だと思う。




だからちゃんとした友情をわかって欲しいよ…。




「ごめんね?私のせいで空気悪くなったね。楽しい話をしようよ?」



「そだね。せっかくの臨海教室だもん。」



「知花!古下さん!トランプしない?」



「うわっ!びっくりしたぁ。」



「あっ、ごめん。」




湊が急に身を乗り出したので私と古下さんはちょっと固まってしまった。




「トランプ?ババヌキ?」



「そう。亜紀も含めてやらない?」



「やる!古下さんもやろ?」



「うん!」



「なら配るな。亜紀!こっち向け」



「了解ぃ〜」



「身を乗り出したままトランプ出来る?」



「大丈夫。大丈夫!」




何を根拠に言ってるんだか…。




そんな事を考えていたらあっという間にトランプは配り終えていた。




しかも…ババ来てるし。




実はトランプ苦手なんだよね…。




苦手ってゆーか…へた?




しかもペアだったの二枚だけだし…。




「負けたら罰ゲームな」



「えぇぇ!?」




亜紀ちゃんったらやる気満々…。




罰ゲームとか絶対嫌だ!!!!!!




絶対負けない!!!!!




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