胸キュン
トランプが終わると臨海教室の場所に到着。
「亜紀の罰ゲームは荷物持ちな。ほい。荷物」
「がぁ?」
「亜紀ちゃん…“がぁ”って…」
どんな叫びよ…。
「須賀君。よろしくね」
「古下さんまで…。容赦ねぇな…」
「えー♪亜紀君が荷物持ってくれるの?やったぁ☆ありがと」
「本当ぉ?ありがと」
「お前達はトランプしてねぇだろ!?」
「けち臭い事言わないでよ♪」
「亜紀ちゃん、大丈夫?私は自分で持つよ」
亜紀ちゃんの両手や背中には皆の荷物が沢山。
亜紀ちゃんにちょっと同情しちゃうよ…。
もし私が負けてたら私が亜紀ちゃんの立場だった訳だし…。
「大丈夫だから…。貸せよ。」
「亜紀ちゃん、顔やばいよ?イケメンが台なしだよ。」
「あの時左を抜いとけばなぁ!!!!!!!!」
「亜紀ちゃん…。運がなかったんだよ。」
こんな状態の亜紀ちゃんに荷物を持たす事は出来ないな…。
「よいしょっと。」
「悪いなぁ…。知花ちゃん…。俺がふがいないばっかりに…」
「亜紀ちゃん、何ごっこよ…」
自分の荷物を持ってバスを下りた。
「あれ?知花、亜紀に渡さなかったの?」
「うん。亜紀ちゃん死にそうだから。」
「自分で持つのか?」
「だってあの状態の亜紀ちゃんに持たせれないよ…」
すると湊が優しい笑顔を私に向けた。
「え?何?」
「知花は優しいな。俺、知花のそんなとこ好きだよ」
「ば…ばか/////」
いきなりそんな事言わないでよ…。
胸がドキドキしちゃうじゃん。