胸キュン
「翠ぃ?入るよ?」
「どーぞ」
翠に一応、声をかけて部屋に入る。
「あっ、部屋はほとんど一緒なんだね。」
「あっ、一緒なんだ?」
翠はベッドに座ってくつろいでいる。
「うん。相田君が言ったとうり、クローゼットがあるかないかの違いだけ」
「なぁんだ。荷物はクローゼット置きなよ。」
「お邪魔します」
クローゼットを開くと古下さんと翠の荷物がきちんと置いてある。
「きちんと置かないとね」
ゆっくりと古下さんの鞄の隣に置いた。
二人共…几帳面なんだ。
「知花、何してるの?荷物置きたいんだけど」
「うわっ。彩乃。ごめんね。今どきます。」
「変な知花ね。」
クローゼットの前からどくと彩乃はためらいもせず私の鞄の隣に置いた。
しかも綺麗に!!!!
「彩乃って器用だよね」
「は?」
「荷物をためらいもなく置けるなんて!」
「うん。ごめん。意味わかんない。」
「私は意識しないと綺麗に置けないからさ♪彩乃を尊敬するよ。私!」
「荷物を綺麗に置けるから尊敬されても…。ってか普通の人間は綺麗に置けるから。」
呆れた感じで私の頭を撫でながら彩乃が言う。
「私は出来ないの。ってか頭を撫でるなぁ!」
その様子を見てた翠と古下さんは爆笑。
ったく…どこにいても私を馬鹿にするんだから!
私はおもちゃじゃないのにぃ。 泣