胸キュン




「翠ぃ?入るよ?」




「どーぞ」





翠に一応、声をかけて部屋に入る。





「あっ、部屋はほとんど一緒なんだね。」




「あっ、一緒なんだ?」





翠はベッドに座ってくつろいでいる。





「うん。相田君が言ったとうり、クローゼットがあるかないかの違いだけ」




「なぁんだ。荷物はクローゼット置きなよ。」




「お邪魔します」




クローゼットを開くと古下さんと翠の荷物がきちんと置いてある。





「きちんと置かないとね」




ゆっくりと古下さんの鞄の隣に置いた。




二人共…几帳面なんだ。





「知花、何してるの?荷物置きたいんだけど」




「うわっ。彩乃。ごめんね。今どきます。」




「変な知花ね。」




クローゼットの前からどくと彩乃はためらいもせず私の鞄の隣に置いた。





しかも綺麗に!!!!





「彩乃って器用だよね」




「は?」




「荷物をためらいもなく置けるなんて!」




「うん。ごめん。意味わかんない。」




「私は意識しないと綺麗に置けないからさ♪彩乃を尊敬するよ。私!」




「荷物を綺麗に置けるから尊敬されても…。ってか普通の人間は綺麗に置けるから。」




呆れた感じで私の頭を撫でながら彩乃が言う。





「私は出来ないの。ってか頭を撫でるなぁ!」





その様子を見てた翠と古下さんは爆笑。





ったく…どこにいても私を馬鹿にするんだから!





私はおもちゃじゃないのにぃ。 泣





< 85 / 162 >

この作品をシェア

pagetop