星のカケラ
「赤谷くん…」
「何?何か用?」
思わず冷たい口調になる。
「あ…その。先生が呼んでる。片瀬の事…後五分で授業が始まるって」
「で?私を呼びに来たと?」
「お、おう」
「嘘」
「へ?」
私は黙って、赤谷くんに腕時計をみせた。そうすると、初めは?顔していた赤谷くんだったが、一気に顔を青ざめていった。
「ね。もう授業は始まってる」
「で、要件は?」
「その…ごめん。俺、あん時理性が保てなくて。歯止めが効かなかったんだ。本当にごめん…あ、いや。ごめんなさい!」
そう言い終えると、私の前で土下座をした。
しかも地面に頭が直撃しゴツンッと鈍い効果音を響かせた。
…この人は本当に悪いと思ってるのだろうか。
反省してる。
私は途端に笑えてきた。
「プ…アハハハハ…」