星のカケラ
「……せ…たせ!…片瀬!」
ん…
私は、重い瞼をそっと開けた。
あれ?
ここ、教室?
あっ、日誌書いてる途中だった!
「起きた?」
「赤谷くん…!?」
私の顔の目の前では赤谷くんの顔のドアップが映し出されていた。
わー…綺麗な顔立ちしてるんだなあ。
切れ長の目、長い睫毛、高めの鼻、プルッとした唇。……そ、そういやこの唇とキスしちゃったんだよね。
ボッと顔が熱くなるのを感じた。
「顔赤いよ、熱でもあるのかな?」
コツンとおでこをくっ付けてきた。
「ないみたいだねー」
そう言うとおでこを離した。
この人、まるで…私にした告白を忘れてるみたい。
本当は、一瞬の気の迷いで告白したんじゃ…普通、意識するよね?