恋のレシピの作り方
「一条さん私―――」
「ほら、これ、一気に入れるなよ」
レンジアップした牛乳を差し出されてそれを受け取ると、奈央はそれを数回に分けて注いだ。
「なんか新人みたいだなお前、そう、ゆっくり入れて、素早く混ぜる」
「あ……あの」
その時、スプーンを持つ手に一条の手が重なった。そして一緒に手を動かされる。
(ちょ、な、なんで……!? 一条さんにこんなこと)
不意に重なった手の甲から、一条の熱が伝わってくる。奈央の手をすっぽり覆ってしまうその手に、改めて男を感じて奈央の心臓がドキリと脈打った。
「……なんだ?」
「な、なんでもありません!」
思わず近距離で目が合ってしまい、奈央は瞬時に目を逸した。そしてコップを持つ震える手を誤魔化すように、奈央は残りの牛乳を一気に入れた。
「ほら、これ、一気に入れるなよ」
レンジアップした牛乳を差し出されてそれを受け取ると、奈央はそれを数回に分けて注いだ。
「なんか新人みたいだなお前、そう、ゆっくり入れて、素早く混ぜる」
「あ……あの」
その時、スプーンを持つ手に一条の手が重なった。そして一緒に手を動かされる。
(ちょ、な、なんで……!? 一条さんにこんなこと)
不意に重なった手の甲から、一条の熱が伝わってくる。奈央の手をすっぽり覆ってしまうその手に、改めて男を感じて奈央の心臓がドキリと脈打った。
「……なんだ?」
「な、なんでもありません!」
思わず近距離で目が合ってしまい、奈央は瞬時に目を逸した。そしてコップを持つ震える手を誤魔化すように、奈央は残りの牛乳を一気に入れた。