恋のレシピの作り方
「とにかく、もう決めた事だから明日までに兄貴には企画書を提出する」

「ちょ、待って下さい! 話はまだ―――」

「お前もチンタラしてないで、早く仕事にかかれ」

「は、はい」

 一条はそう言うと、黒のシェフスカーフを結びながら奈央を一瞥し、荒々しく休憩室を出て行った。
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