恋のレシピの作り方
「春日さん? どうしたんですか? そんな百面相して」


「羽村さん!?」


 いつの間にか背後にいた羽村に突然声をかけられて、危うく手が滑りそうになってしまった。


「すみませんが、もし手が空いているようならあちらの仕込みを手伝っていただけますか?」

 苦笑いを浮かべた羽村の視線を追いかけると、奥で仕込みに追われた生田の姿があった。
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