恋のレシピの作り方
「取材の打ち合わせは明日ってわかってるわ、その前に司に会いに来たの……個人的にね」


「別に、俺はお前と話す事はない、疲れてるんだよ……帰れ」
 
 一条は適当に麗華と呼ばれた女性をあしらっているように見えた。それでもめげずに麗華はにっこり笑顔を絶やさない。


「はぁ、あなたって変わってないわね」


 麗華が、やんわりと一条の腰周りに腕を回した。
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