恋のレシピの作り方
「こんにちは、あなたが春日さんね、田川出版の田川麗華と申します」


 こじんまりとした会議室のような部屋で見覚えのある女性一人、にこやかに笑顔で奈央を出迎えた。


 近くに行くとふわりと香る香水の匂いに、その女性の耽美な雰囲気を感じた。
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