恋のレシピの作り方
「あの、一条さんは、確かに無謀なところもありますけど、すごく優しくて尊敬できる人です」


「優しい人……ね、ベッドの上でも優しい?」


「な……」

 奈央の反応を揶揄するかのように、麗華が小さく鼻を鳴らした。そんな表情も綺麗に写ってしまうから世の中不公平だと思う。


「……失礼だけど、あなた何歳?」


 いきなり歳を聞かれて奈央は戸惑った。
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