恋のレシピの作り方
「お前が男を手玉にとろうなんて、何万年早い」


「な、手玉って……私にだって、異性の友達くらいいます!」


 ―――その刹那。

 一条は奈央の手首を掴みあげた。


「い、いたッ……一条さん?!」



「友達……ねぇ、お前にこんなルージュは似合わない」


「―――んッ!」


 掴まれた手首を半ば強引に引かれたかと思うと、唇を擦り合わせるように深く口づけられていた―――。
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