恋のレシピの作り方
 一条は赤面して動揺する奈央を冷ややかな目で見下ろした。


「別に、お前の色気のない裸見たって何とも思わないから安心しろ、それから今日は一日仕事休め」


 ―――時計を見るとすでに九時を回っていた。

 いつもならもう厨房に入ってる時間だが、あまりのだるさに寝入ってしまっていた。

(いけない……仕事が―――)

 奈央にはやらなければならない仕事が山のようにあった。
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