恋のレシピの作り方
「ただいまぁ」

 一日空けた自宅は、何一つ出かける前と変わっていなかった。

「……ん?」


 ふと、電話に目をやると、留守電アリの赤いランプが点滅していた。


 ―――ピッ。


 奈央は鞄を置くと、再生ボタンを押した。
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