恋のレシピの作り方
「ッ!? そ、そのレシピ、ちょっと見せてください!」


「な、なんだよ」


 奪い取るように一条の手からレシピを取り上げると、そのイメージのイラストに記憶の扉が開かれていった。どこかで見たことがあるそのイラストに、その記憶の残像が重なる―――。



「……これは」



 ―――白身魚のポワレ……。


 奈央は絶句した。
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