恋のレシピの作り方
一条の香りがふわっと奈央の鼻腔をくすぐる。
「い……ち―――」
一条の腕に力がこもるほど、その香りが強く香って、徐々に現実味を帯びてくる。今にも耳朶に吐息が触れそうで、奈央の身体に甘い痺れが走った。
「お前の履歴書に書いた夢ってやつ、俺に任せてくれないか?」
「え……?」
「お前の夢……叶えてやるよ、けどその前に、俺の気持ちに整理をつける必要がある」
一条の心臓の波打つ鼓動が胸に届く。
―――もっと抱きしめて、もっと強く。
奈央は自らの身体を一条に溶け込ませるように、そのまま一条の背中に腕を回した。
「い……ち―――」
一条の腕に力がこもるほど、その香りが強く香って、徐々に現実味を帯びてくる。今にも耳朶に吐息が触れそうで、奈央の身体に甘い痺れが走った。
「お前の履歴書に書いた夢ってやつ、俺に任せてくれないか?」
「え……?」
「お前の夢……叶えてやるよ、けどその前に、俺の気持ちに整理をつける必要がある」
一条の心臓の波打つ鼓動が胸に届く。
―――もっと抱きしめて、もっと強く。
奈央は自らの身体を一条に溶け込ませるように、そのまま一条の背中に腕を回した。