恋のレシピの作り方
 一気に沸き起こる焦燥感を抑え、冷静に今までの行程を思い返してみた―――。

 凝固した白いものはてっきり野菜の灰汁だと思っていたが、あれは油だったのではないか―――? はたしてそれを自分は確認しただろうか―――?

 背中に一筋の汗が背筋を伝って落ちるのがわかると、自分が重大なミスを犯してしまったことに気づかされた。
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