恋のレシピの作り方
首筋に這う唇から漏れる吐息に、身体の中心から疼きが生まれる。
今まで素肌を晒す事を恐れていたはずなのに、愛しい人を全て受け入れる事がこんなにも嬉しい、と感じることなどなかった。
いつの間にか溢れてきた涙が目尻を伝ってベッドに染み込む。
「どうした……?」
零れる涙を一条が唇で掬う。優しく柔らかい感触のはずなのに、口づけられた部分が熱くてたまらない。
「嬉しいんです……一条さんと、司さんとこうなれたことが」
その震える声を慈しむように、一条はやんわりと笑って、奈央の頭をひと撫でした。
「あぁ、俺もだ……本当いうと、俺はお前の履歴書を見た時からお前のこと気になってた」
「え……?」
「そして、お前の目に惚れた……今は……お前を全身で愛してる」
恭しく口づけを落とされて、奈央はそれに応えるように一条の背中に腕を回してきつく抱きしめた。
愛おしいという気持ちが溢れ出して止まらない、つい思い余ってその背中に爪を立ててしまいそうになる。
「……奈央」
―――もっと声を聞かせて欲しい。
お互いの鼓動も体温も溶け合って、満たし満たされていく。時折聞こえる一条の艶かしい吐息に全身が震えた。
与えられる熱の波を受けながら、奈央は窓の外から覗く夜景を蕩けた瞳で眺め続けた―――。
今まで素肌を晒す事を恐れていたはずなのに、愛しい人を全て受け入れる事がこんなにも嬉しい、と感じることなどなかった。
いつの間にか溢れてきた涙が目尻を伝ってベッドに染み込む。
「どうした……?」
零れる涙を一条が唇で掬う。優しく柔らかい感触のはずなのに、口づけられた部分が熱くてたまらない。
「嬉しいんです……一条さんと、司さんとこうなれたことが」
その震える声を慈しむように、一条はやんわりと笑って、奈央の頭をひと撫でした。
「あぁ、俺もだ……本当いうと、俺はお前の履歴書を見た時からお前のこと気になってた」
「え……?」
「そして、お前の目に惚れた……今は……お前を全身で愛してる」
恭しく口づけを落とされて、奈央はそれに応えるように一条の背中に腕を回してきつく抱きしめた。
愛おしいという気持ちが溢れ出して止まらない、つい思い余ってその背中に爪を立ててしまいそうになる。
「……奈央」
―――もっと声を聞かせて欲しい。
お互いの鼓動も体温も溶け合って、満たし満たされていく。時折聞こえる一条の艶かしい吐息に全身が震えた。
与えられる熱の波を受けながら、奈央は窓の外から覗く夜景を蕩けた瞳で眺め続けた―――。