恋のレシピの作り方
「おい、この野菜スープを、ファンクションの方へ持っていけ、それで、ファンクションで出す予定だったトマトスープを婦人にサーブしろ」

「あ、あの……一条さん、私―――」

「話しはあとだ」

 奈央は自分がしでかした失敗に愕然となりながら、身体だけは動かしてなんとか乗り切らなければと頭の中を無理矢理切り替えた。
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