恋のレシピの作り方
「もうこんな暗くなってしましましたね、帰り大丈夫ですか?」

「あの、一条さんは?」

「司なら、さっきまでここで、ゴロゴロしてましたけど、またどこか行ってしまいましたね」

「そうですか……」

 先ほどのことを謝罪してければ―――。

 奈央はそのことばかり考えて、他のことを考える余裕が無かった。

「あ、そうだ、ここのホテルの屋外展望台行ったことありますか? なければ一度行ってみるといいですよ」
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