ハチミツ



ガラッ


「菜奈ー!おはよー!」


あたしは勢いよくドアを開け菜奈のいる席へ走った。


「絵里!おはよー。どうしちゃったの?そんなに慌てて、しかもにやけて見えるのは、あたしにだけかな?」


菜奈は目をまん丸にさせながら座っていた。
あたしは質問攻めですか!と笑いたくなるのを抑えた。


「菜奈ー!きいてよー!あのね!あのね!」



「はいはい!わかったから落ち着いて!」


菜奈は叫ぶようにあたしの肩に両手を置いた。


「スー、ハー」


あたしは深呼吸をし、さっきあった事を話した。


< 23 / 30 >

この作品をシェア

pagetop