sweetly
私の方は通勤に時間がかかるので先に出る。




「けーちゃん、行ってきます。」



「ん、行ってらっしゃい!」



と言いながら私の手を離さない。



……チュッ




「き、今日は早めに帰れるはずだからっ、じゃ!」




赤くなった顔を見られたくなくて急いで部屋を出る。




―――クスクスッ
「かーわいーなー♪頑張れ、ちょこ。」








けーちゃんは、たまにわざと私から何かをさせたがる。
好きだと言わせたり、キスだったり…ま、色々。




けーちゃんには自分でも驚くほど翻弄されてしまう。






―――――…それが少し幸せだったりしてしまう





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