sweetly
「今日は…黒、です。」


少し頬を赤らめて答える。

いつもからかわれてばかりじゃ嫌だし。



パッと視界が明るくなる。


振り返るとやっぱり愛しい姿。



「こ、こらっ!もし俺じゃなかったらどーすんの?」


少し怒って、少し照れた赤い顔のけーちゃん。




ふんっ。勝った♪



さらに追い込む。

「私がけーちゃんのこと、わからないと思う?」




真っ赤になって、目を真ん丸にしたけーちゃんが呟く。


「今日のちょこ、大胆だ…。」



久々の外でのデートは私を大胆にした。




「王子、お手をどうぞ?」


下から覗きこむ私に、ふわっと笑って…



チュッ…と不意打ちのキス。



「…っ!」


ニコニコ天使には勝てそうもない。



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