私のナイトはやくざ
私は、就職をしたばかりで、仕事を覚えるのに必死だった。

事務と一言で言っても、お茶くみ・コピーとりから書類作成まで仕事内容は幅広い。


毎日、先輩から教えてもらい、入社した4月は自分のことでいっぱいだった。

仕事が終わって、家に帰ると、隆司は夕飯の支度をしてくれていた。

洗濯物とか掃除とか・・・すべて私ができないことは彼がしてくれていた。


本当に助かっていた。


つかれて帰ってきた私に、彼は「お疲れ様」ってねぎらいの言葉をかけてくれる。


その一言が私の明日への活力となった。


そんな日々が二カ月続いていたある日・・・


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