【短編】『Sweet Dentist番外編』Anniversary
ココはあなたの部屋じゃないんですけれど・・・?

いつの間にか週末は必ず誠がいることが当たり前になってしまった部屋が、とても哀しかった。

誠を失っても、この部屋で一人で住んでいける自信も無かった。

もう誠のもとへ帰らないつもりで書いた手紙をテーブルの上において出てきた。

誠が気付くのは後2時間くらいして彼が起きた頃だろう。


「さよなら。誠」


ごめんね。

あたしもう、これ以上待てないの。

このまま、不安な気持ちを抱えたまま誠と付き合っていく事はできない。

ごめんね。


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