【短編】『Sweet Dentist番外編』Anniversary
その日の午後あたしは約束の時間にホテルのロビーにいた。
あたしは相手の顔を知らない。
見合いをするつもりもなかったから、写真なんて見ていなかった。
「はじめまして。岩本雪乃さんですね?」
突然声をかけられた男性を見上げると、金髪の短い髪を逆立てたロック歌手にでもいそうな美形の男性が立っていた。
「はい、あの…あなたは?」
「あなたの見合い相手なんですけどね?
安原響といいます。」
その男性は鮮やかな笑顔で微笑んだ。
響さんは歯科医で、29才だと告げた。
誠の一つ下だ…。そう考えてハッとする。
あたしったら、お見合いの途中で何を考えているの?
あたしは相手の顔を知らない。
見合いをするつもりもなかったから、写真なんて見ていなかった。
「はじめまして。岩本雪乃さんですね?」
突然声をかけられた男性を見上げると、金髪の短い髪を逆立てたロック歌手にでもいそうな美形の男性が立っていた。
「はい、あの…あなたは?」
「あなたの見合い相手なんですけどね?
安原響といいます。」
その男性は鮮やかな笑顔で微笑んだ。
響さんは歯科医で、29才だと告げた。
誠の一つ下だ…。そう考えてハッとする。
あたしったら、お見合いの途中で何を考えているの?