【短編】『Sweet Dentist番外編』Anniversary
あいつにとっては、10月7日は記念日でもなんでもないんだ。

お風呂に飛び込むと涙を隠す為、コックを全開にして熱いシャワーを頭から一気に流していく。

頬を伝う涙と共に込み上げて来る嗚咽を、あたしは必死に飲み込んでシャワーの音でかき消した。


なんで分からないの?


あたしたちが付き合いだした日じゃない・・・。


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