【短編】『Sweet Dentist番外編』Anniversary
誠から付き合ってほしいといったくせに一度体を重ねてしまうと、あいつはとたんに態度が大きくなった。

友達の頃なら気遣ってくれた事や、優しかった事も、どんどん俺様になって・・・

いつの間にかあたしの気持ちのほうが誠よりもずっとずっと、上回ってしまっているように思う。

誠は、あたしのことどう思っているんだろう?

26才の誕生日に結婚の話でも出るかも・・・
とか、淡い期待を抱いていたあたしの気持ちも知らず、花束どころかケーキの一つも用意してくれなかった誠。

それどころか残業とやらで帰って来たのは日付も変わった翌日の深夜だった。


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